きぬぼたん・著莪・霧島ツツジ・本石楠花

きぬぼたん牡丹の原種です。

現在の牡丹は園芸品種として交配を重ねられたもので、色も花の姿も様々ですが、飾り気の無い砧牡丹はまた違った魅力を感じます。お山の牡丹は今漸く咲き始めた所です。

これから5月中旬まで色とりどりの花を咲かせてお参りの方々の目を楽しませてくれます。

 

奢莪(シャガ)の花

お山に自生する花で葉は花菖蒲に似ていますが、花期はそれよりも少し早く群生しています。昔中国から渡来してきたものが広がったと考えられています。もしかしたら秦の始皇帝から不老長寿の薬を探して来いと命を受けてこの地に上陸した除福(ジョフク)が持ってきたのかもしれませんね。

 

霧島ツツジ

境内にあった樹齢200年の霧島ツツジがその寿命をまっとうする前に、その根元から出た小さな芽を移植して所々に植えました。これから母木の年まで健やかに成長して欲しいものです。

 

本石楠花(ホンシャクナゲ)

実生で育てたもので、花が咲くまでに20年近くかかりました。元からあるシャクナゲに比べればまだまだ子供ですが、まるで人間の子供が遊びに行くのを待ちきれないように、早々と花を咲かせました。樹齢100年を越えるシャクナゲたちが花を開くまでには未だ10日余りあります。