大手建設会社を退職後、神戸から奥様のふるさとである熊野に
移り住んだ方が彫られました。
2年前に奥様を亡くされ、子供さんが無かったので奥様のお骨は
妙法山に永代供養されたのです。
今年で80歳ですが身長180cmを超える体格を持ち、
年齢を感じさせないアクティブな方で、バードカービングが趣味とのことから
新しい子安地蔵堂に一羽奉納してくれるようお願いしていました。
ところがキジバトを彫りあげた昨年秋に急性の白血病を発症し、
病院の無菌室での生活となったのです。そして、早く妙法に納めにいきたいとの
願いも叶わず、先月1日に奥様のところに旅立たれました。
今日は親族が集まっての49日満中陰法要。
奥様が眠る納骨堂に納骨のあと、キジバトの奉安です。
当初の奉安場所予定はお堂の外の海老虹梁(エビコウリョウ)という梁の上で
お参りの人がびっくりするのを楽しみにしていたのですが、
風雨に晒されるのが忍びなくて、お堂の中にすがってもらいました。
彼のキジバトはお堂の続く限り、お参りの人の目を和ませてくれることでしょう。